富士電機の麺類自販機をご存じでしょうか。▶http://www.fujielectric.co.jp
富士電機といえば戦中ドイツの｢シーメンス社（ドイツ）｣と資本、技術提携をして、日本に発電施設、鉄道関係の電気機器、戦後はジューサーや、テレビの交流・直流整流器を製造販売、家庭用のブレーカーを発展させてきた大きな企業です。自販機ビジネスへ1970年ごろの｢大阪万国博覧会｣で飲料自販機を納入したことより進出した。その歴史の中で生み出されたのが、これよりご紹介する｢めん類自販機｣だ。
　｢シーメンス社｣といえば1881年に電車会社として発展、世界で最初の電車を製造した会社である。
1861年以前には徳川家へシーメンス電信機を献上したのが日本との関わりの始まりだ。
ところでいまではもうこの麺類自販機のサポートは行われていない。自販機のオーナーは、自前で食品の供給と機械のメンテナンスをやっているのが現状だ。ただ、この省エネとはほど遠いレトロ感ただよう機械は、多くの人々を今も惹きつけるものだ。

　｢オートレストラン｣、｢オートスナック｣、｢コインレストラン｣とは自動販売機による食品の販売をする施設のこと。多くは24時間営業で無人、ゲームセンターなどと併設して運営されていたり、工業地帯の一角に麺類自販機がせっちされていたりしたものだ。1970年代高度経済成長とともに長距離トラックドライバーなど主要国道沿いに多く発展していた。電子レンジ式のハンバーガー自販機などから始まり、後に天ぷらうどん・そばを調理販売するものもあった。当時はコンビニエンスストアーも存在していなかったのもあり、各地で展開した。
　今では、コンビニエンスストアー、深夜まで営業される飲食店もり24時間営業のレストランもある。
無人化、オートマチックのロマンを残したオートレストランはいまでは数を減らしている中、各地にいまも残っている。
完全に現代の飲食業の競争に淘汰され消えゆく昭和のノスタルジック感を今も残す店舗が多く、疑似タイムトリップを味わえる店舗は、今や絶滅危惧種といえるだろう。
運営者の高齢化も目に付く、おそらくここ20年でさらに数を減らすことになるだろう。
　そして、オートレストランのメッカといえば群馬。
ファーストフードの草分け的で全国でチェーン展開していた｢オレンジハット｣はとても有名で、本社は群馬県伊勢崎市の｢株式会社　ミトミ・グループ｣だ。
http://www.mitomi-group.co.jp
｢懐かし自販機｣のサイトを運営されている“魚谷祐介”さんのサイトは全国のオートスナックの情報が網羅されている。すごいサイトです。
http://jihanki.michikusa.jp/map.html
http://usk.iiyudana.net

　｢ゲームランド・ポピーとよさか｣へ、そば・うどん自販機を食べに行って来た。手作りかき揚げが大きくて器から溢れていた。｢出てくる時びしゃ！｣

“自販機うどん”は300円でも満足。お腹はいたくならなかった。
もうこの富士電機めん類自販機も新潟県では3機しかないんじゃないかな。古い機械なので自力でメンテや補修をして販売している現状じゃないだろうか。電気台も月1万2000円ほどいくらしい…。
新潟県人は、とても新しい物が好きで、古い物へ執着があまりない県民性もあるのか、町の変化も激しい。なぜ良い物を使い続けないのか、詳しく掘り下げて言うことでもないだろう。

　店内は時間がとまっていた。うらぶれ感は隠せずかなりあるが、疑似タイムトリップしたい方にはおすすめ。

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　次は、｢新潟県村上市 ペガサス 24H｣に行って来た。
場所は新潟県村上市大須戸にある、市内から山形へ向かう国道7号線沿いの山深いところに、広い駐車場の隅に併設されている。
看板のペンキのかすれぐあいもレトロ感を沸き立たせる。山間部の若干すがすがしい空気も気持ちを高揚させた。場所は、下記。
店内は、食堂としても9時から15時まで営業している。自販機は24時間、アダルトグッズや下着、DVDなどのゲームが並ぶのが少し気になるが、お店はとてもキレイに管理されている印象だった。
　とりあえず、動画をとりつつ、天ぷらうどん・そばを富士電機製麺類自販機から300円で購入、昭和レトロ感を満喫してきた。
特別うまいものでもないけど、時代の流れと郷愁を感じるのはお金に換えられないものだと思う。
　ただの珍しい物好きなのかもしれないけど…。

http://youtu.be/Kcf0w0-bfr8

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