今日話の流れで、昔話に花が咲いた。祖父の兄弟で三番目の妹の「カツミ」さんの戸籍謄本（旧）をみていた。写真もどんな人かもいまでは誰も知らない人、ただ22歳に昭和20年の終戦頃に亡くなった記録のみ。
　住所が出ていたから調べてみた。場所は、昔の住所で、「新潟県西蒲原郡坂井輪村大字平島…」ここから近く平島周辺で、記録は父親と同居、おそらく結核？か病の治療でここにいたのだろうか。
　近くに「国立有明療養所」があったよう。が何か仕事をしていたのか…。心療内科の病院は同じ町内に昭和44年まであった。
ここら辺で掘り返すのはやめとこう。
でも写真くらいなかったのかと胸がいたむ…。

　今になって、祖父の姉が妹である「カツミさん」のことを話していたのを思い出した。
当時カツミさんは絹糸工場で、秘書などしていたが、職場でのいじめなどで悩み
父親と村上から新潟市平島の脳病院へ入院でここにいたのだとか、
ある日父親（私の曾祖父）が帰宅すると、そこでカツミさんは亡くなっていたと聞かされた、というもの。
この話を聞いたとき話の前後がわからなかったので、いまいち理解しなかったが、
今回の戸籍謄本がきったけで点と点がつながった気がした。
下記は資料から病院の記録（参照）

新潟脳病院（西蒲原郡坂井輪村大字平島162）

明治44年（1911）7月1日、医学士長谷川寛治が創立し、大成潔（元東大助手）病院長として赴任す。収容定員は60名であった。

大正2年（1913）、新潟脳病院は、慈恵的救療の事実あるを以て、県より特に金一千円の補助金交付せらる。而して公費委託患者は普通入院患者の半額を以て収容することとし、又、同病院長は県下精神病者の視察を嘱託せられ、年々三百円以内の出張旅費を支給せらるるとある。

　大正3年（1914）8月、大成潔院長辞職し、東大助手栗原清一之に代る。

　大正7年（1918）2月、栗原清一院長辞職し、医学士谷口本事之に代る。

　大正8年（1919）5月、元福岡脳病院長医学士伊藤勘助、谷口本事に代りて院長に就職す。

　大正10年（1921）1月4日、伊藤院長辞職し、金森五郎院長となる。
　
　昭和28年（1953）、新潟精神病院と改称されて、今日に至る。（新潟市上新栄町5827、450床）

【 新潟市西区平島（へいじま）年表 】
●もとは戦国時代から1889年（明治22年）まであった平島村の区域の一部。
●信濃川流末の関屋分水路分岐点左岸に位置する。
1889年（明治22年）まであった平島村の区域。現在の新潟市西区平島
1889年（明治22年）から現在の大字。
1889年（明治22年）4月1日 : 合併により下坂井輪村の大字となる。
1901年（明治34年）11月1日 : 合併により坂井輪村大字となる。
（坂井輪村（さかいわむら）は、かつて新潟県西蒲原郡にあった村。）
1954年（昭和29年）11月1日 : 合併により新潟市の大字となる。
新潟市に編入合併し消滅した。
1971年（昭和46年）から現在の町名。
2007年（平成19年）4月1日 : 新潟市の政令指定都市移行により、西区の大字となる。